ハンニバル | トマス・ハリス10年ぶりの新作が映画化

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トマス・ハリス10年ぶりの新作が映画化

 

前作の「羊たちの沈黙」から10年という時を経て、レクター博士が帰ってきた。

今回は監督も異なり、またクラリス役も変わっているがなんせ彼女は大出世しておりますから。この位、強気な雰囲気を出せる人の方がしっくりきますね。

しかし、しょっぱなから

そして、レクター博士は前回同様アンソニー・ホプキンス。

美意識の高い彼は図書館司書としてフィレンツェ歌劇場で優雅に芸術を楽しんでおりますが、やはりそこはシリアルキラーな彼。

和を乱す奏者をこっそり殺害。

この事件を担当する事になった刑事が、彼の天敵とも言えるメンフィスへと密告した事により事件は絡まりあっていく。

前回、クラリスと博士は親子や師弟といった上下の関係であったが、今回の博士の行動は恋愛表現とも受け取れる行動をとっているのが印象的だ。

博識で紳士的な彼であるが、カニバリズムといった特殊な性癖なだけに、真面目な捜査官である彼女は博士の好意を突っ撥ねる。

博士のお気に入りであった彼女もここまでかな、と思わせたもののラストは予想外の展開であった。

一応、15禁となっているので鑑賞の際はお気をつけ下さい。

美しい物と死体との融合はとても耽美であり、お洒落な彼らしい殺人、もとい食事である。

(ライター 伊藤 史帆)

映画情報

監督 リドリー・スコット
原作 トマスハリス
公開 2001年
製作国 アメリカ
上映時間 131分

予告編

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