肉 | カニバリズムの伝統
カニバリズムの伝統
R18映画とあり、グロテスクなシーンを覚悟していたのだが、そこまで酷いシーンはなく全体的に落ち着いた雰囲気の作品である。
また姉妹役の二人がとても美しく可憐であり、衣装やパーカー家の装飾も相まってゴシック調のホラーとなっている。
ストーリーは田舎町で暮らすパーカー家は一見、穏やかそうな家庭ではあるがその一家には代々伝わる秘密の儀式があったというもの。
パッケージの“肉”がとても目を引く映画であり、やっぱりなといった感じではあるものの、単に人肉食を行うサイコパスの物語ではなく、自分ではどうしようも出来ない環境へと置かれた姉妹の葛藤や、人肉食によって引き起こされるパーキンソン病(恐らくクール―病)というものへと触れている点は珍しいのではないだろうか。
人肉食による様々な弊害
クール―病は筋肉の痺れだけではなく、自律神経や脳にまで影響をもたらすため、認知症をも併発し自分が何をしているのか理解出来なくなり、再び人肉食へと走るのだとか。
その事を踏まえて見ると、父親が儀式や伝統というよりも人肉食への執着心を見せたのも納得できる。
パーカー家にはまだ何も知らない無垢な弟がいる事もあり、姉妹は幼い彼の為にも抵抗を見せるが、事態は予想外のラストへと向かう。
(ライター 伊藤 史帆)
映画情報
監督 | ジム・マイクル |
脚本 | ニック・ダミチ、ジム・マイクル |
原案・原作 | ホルヘ・ミッチェル・グラウ |
製作 | ロドリゴ・ベロット アンドリュー・D・コーキン リンダ・モラン ニコラス・シューメイカー ジャック・ターナー |
公開 | 2004年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 105分 |
DVD・ブルーレイ
予告編
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