ミザリー | 尊敬する作家への歪んだ思い
二面性がとにかく怖い
スティーブン・キング原作のミステリー映画であり、ひと昔前の作品であるが名前だけは聞いた事があるという方もいるのではないだろうか。
人気小説「ミザリーシリーズ」の作者であるポールは、ある日雪山で事故を起こしてしまうが、元看護婦であるアニーに助けられ一命を取り留める。
最初はとても人のよさそうな愛らしい女性に見えていたアニーであるが、徐々にその狂気的な面が露わとなっていく。
彼女はミザリーシリーズのラストに納得いかず、あろうことか彼を監禁し続きを書けと迫ってくるのだ。
なんとか逃げようとするものの、電話線が繫がっておらず、おまけに彼女が過去に患者を殺していたのではないかと思わせるような記事を見つけてしまう。
「私は貴方の一番のファンなのよ。」と何度も言う彼女の言葉が徐々に恐ろしさを増していく。とにかくキレると何をするか分からない怖さがアニーにはあるのだ。
作品は完結するのか?
強すぎる作品への思いから、作者を愛してしまうアニーの狂気と異常性はとどまる事を知らない。
アニーは一見どこにでもいそうな平凡な女性である。そこが返ってトラウマになる要因なのではないだろうか、豹変した人間の怖さがひしひしつ伝わってくる。
(ライター 伊藤 史帆)
映画情報
監督 | ロブ・ライナー |
脚本 | ウィリアム・ゴールドマン |
原案・原作 | スティーヴン・キング |
製作 | ロブ・ライナー アンドリュー・シェインマン |
公開 | 1990年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 108分 |
DVD・ブルーレイ
予告編
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