下妻物語 | 正反対の少女二人に友情は生まれるのか?
正反対の少女二人に友情は生まれるのか?
少女といったら、女子であった者誰もが体験した事があるであろう、グループや派閥といった壁であり、物語といえどキャラの違う二人に友情が生まれるのは非常に興味深い。
深田恭子演じる桃子はロリータファッション命の一風変わった女の子である。
彼女の背景にある家族を思うと、そのふわふわなファッションと相反して過激で物怖じしない姿は必然なのかもしれない。
父の偽ブランド品を売ろうと、地元のヤンキーであるイチゴ(土屋アンナ)を訪ねるが何故か友達認定されてしまい、二人の珍妙な物語が始まる。
魂の双子達が必然に迫られ永遠を求め結合に至ります
これは主人公が人生の指針ともしている嶽本野ばらの言葉であるが、この二人を見ていると正にそうであるなと思える。
少女二人の友情にはいくつもの壁を越えて繫がり続ける物を感じるのだ。
茨城県下妻市という畑だらけの町を舞台に、大人というにはまだ未熟で、夢はあるけどもいびつで、けれども精一杯な青春は笑ったり泣いたり大忙しである。
けれども、若い時の時間とはそういう物ではないだろうか。作品全体のスピード感や、鮮やかさはとてもエネルギッシュであり、同性からの指示も厚い二人の演技が光る作品だ。
(ライター 伊藤 史帆)
映画情報
監督 | 中島哲也 |
脚本 | 中島哲也 |
原案・原作 | 嶽本野ばら |
製作 | 近藤邦勝 |
公開 | 2004年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 102分 |
DVD・ブルーレイ
予告編
なし
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