湖のほとりで | 村人たちが抱える秘密とは?

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アカデミー賞級の賞を独占したイタリア映画

舞台は北イタリアのとある村。少女マルタが登校中に行方不明となってしまう。

村の人々によって捜索が始められるが、マルタは村でも変人として有名なマリオの所へと行っていただけであった。

マルタはマリオと共にヘビの伝説がある湖へ行った事を語る。

あれは伝説ではない、ヘビを見た人間は本当に動けなくなってしまうのだというマルタに、家族は何があったのか問いただすが、はっきりとした証言は得られない。

刑事たちが湖のほとりへと向かうと、そこには美しい景色の中で静かに遺体が横たわっていた。

心理的な演出が多く、全体的に静かな作品ではあるものの、事件を追うにつれ村の人々の秘密が明らかになり、穏やかで美しい村に不釣り合いな陰湿さが生まれてくる。

しかし、それ等は人間なら誰しも隠したいと思う秘密であった。

そしてそれは勿論、捜査を進める人間にも当てはまり…?

犯人を捜す映画ではない

イタリアらしい美しく心理的な映画であり、謎を解き明かす映画とはまた違う。

何方かと言うとヒューマンドラマ的な作品である。村の人々からの証言からは、意外な人間関係や事実が浮かび上がり、そこには思わぬ愛憎が隠されていた。

(ライター 伊藤 史帆)

映画情報

監督 アンドレア・モライヨーリ
脚本 サンドロ・ペトラリア
原案・原作
製作 フランチェスカ・シーマ
ニコラ・ジュリアーノ
公開 2007年
製作国 イタリア
上映時間 95分

DVD・ブルーレイ

予告編

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