ローマ法王の休日 | これはイタリア映画で大丈夫なのかな?

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これはイタリア映画で大丈夫なのかな?

 

ローマ法王といったら知らない人はいないだろうが、これはローマの休日のような小洒落た作品ではない。

やりたくもない法王となってしまった枢機卿は、重圧を感じ就任早々精神科医のお世話になる事に。

更にあろうことか必死で周りが説得を試みたり、心配するなか一般人へと身分を隠しひっそりと町へ逃げ出してしまうのだ。

コメディ映画であるが、とにかく出てくる人間全てがへんてこりんであり、世界で知られているような法王の姿やそれを取り巻く尊厳な雰囲気は一切ない。

こんなに法王をいじっても大丈夫なの?と見ていて心配になる位のはちゃめちゃぶりであるが、笑えるのは間違いない。

宗教に対する壮大な皮肉ともとれる作品であるが、果たして意図があるのだろうか…「本当は演劇をやりたかったんだ…。」と語るシーンでは、今更それはないだろう!?と突っ込みたくなってしまう。

この新法王役の方はどうやらフランスの俳優のようで、カンヌ映画祭では男優賞も受賞している実力派。終始、哀愁の漂った演技はこの新法王にぴたりとハマっている。

彼が休日で何か手に入れた物があるかといえば、そうでもなく、バチカンが変わった訳でもなく、ある意味大どんでん返しとも呼べる結末である。

(ライター 伊藤 史帆)

映画情報

監督 ナンニ・モレッティ
脚本 ナンニ・モレッティ
フランチェスコ・ピッコロ
フェデリカ・ポントレモーリ
公開 2011年
製作国 イタリア、フランス
上映時間 102分

予告編

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