複製された男 | 予想外の結末
同じ顔の男が入れ替わる
「混沌とは未解決の秩序である」といった意味深な言葉から始まるこの映画、お色気シーンもあるのですが、エロいというよりもどこか不気味な雰囲気が醸し出されており、象徴的に現れる蜘蛛が想像力を掻き立ててくる。
大学教授のアダムは支配について生徒へ二種類の方法を語っており、この話がどう物語と交差するのかわくわくする冒頭である。
彼は知人から借りたDVDで自分と瓜二つの人間を見つけ、興味津々でこの俳優の事を調べ始める。
俳優の名前はアンソニー。彼を調べれば調べるほど自分に似ている事に気付き接触を試みるが、怪しく思われストーカー扱い。
この時点で二重人格とも思えるような演出であるが、物語はそう単純ではなかった。
ようやく対面した二人は同じ顔という事を利用して互いの生活を入れ替える事に…しかしお互いのパートナーは?
秘密クラブの秘密
暖色系の雰囲気でほのぼのとした背景であるのに、なぜか陰鬱さを感じてしまう映画であり、同じ顔二人の性欲にも不気味なものがある。
アンソニーの通う秘密クラブではアダルトな交流会が行われており、入れ替わったアダムはそのカギを入手する事となるがそこで待っているのは…?
ラストの解釈は意見が分かれそうである。
(ライター 伊藤 史帆)
映画情報
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
脚本 | ハビエル・グヨン |
原案・原作 | 『複製された男』 ジョゼ・サラマーゴ |
製作 | ニブ・フィッチマン M・A・ファウラ |
公開 | 2014年 |
製作国 | カナダ スペイン |
上映時間 | 90分 |
DVD・ブルーレイ
予告編
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